本文へジャンプ   「町並彩歩」・水彩画  伊藤 隆(画游人)のスケッチ
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和歌山の風景


和歌山市 雑賀崎 漁港あたり その2   2023.4.18【38×56cm】   アルシュ細目   



この日は、友人たちと以前から予定していた和歌山市雑賀崎に行ってみた。午前中は、突堤に上がって描いてみた。昼食は、近くの漁港を見下ろせる「スハネフ14−1」というカフェレストランにした。店内は模型列車が周遊する鉄道ファンにはたまらない感じ。午後も同じ場所に戻ってきて、もう少し突堤の先端まで行って描くことにした。風は依然として強く、絵の道具などの確保が大変だった。天候も晴れることはなく曇天だったが、とにかく、風にも負けず必死で描くことにした。なんとか全体の雰囲気を掴むところまで着彩したので、終えることにした。夕方になると漁港付近は解放されていたので、いろいろと見学することが出来た。イタリアのアマルフィは知らないが、ここ雑賀崎は絵になる素晴らしい風景だった。
描き終えて : 大き目の紙に2枚描くことが出来て納得した。


和歌山市 雑賀崎 漁港あたり その1   2023.4.18【38×56cm】   アルシュ細目   



この日は、友人たちと以前から予定していた和歌山市雑賀崎に行ってみた。道路事情が良く午前10時半頃には到着。例の事件後3日目で、まだ警察官が居て物々しい雰囲気だった。漁港への規制線も張られていて近付けなかったので、少し離れたところの突堤の上からから描くことにした。突堤の上には殆どのテレビ局の報道陣と一緒だったが、不安定な天候で、そのうえ凄い風で飛ばされそうになった。ここ雑賀崎は、「イタリアのアマルフィ」の形状に似ていることから、「日本のアマルフィ」と言われているようだ。山の斜面に住宅が建ち並ぶ複雑な風景で、デッサンに時間が掛かり、着彩時には風に悩まされて思うように出来なかった。以前から描きたかった場所なので、一生懸命取り組んでみた。
描き終えて : 納得のいかない仕上がりですが、観てください。


海南市 黒江 漆器店の町並あたり その2    2020.12.17   【28×39cm】   アルシュ細目   



この日は、友人たちと海南市黒江を訪れた。室町時代から紀州漆器の産地として栄えたところ。午後も天候の回復しない中、昼食をした古民家カフェの前の通りを一枚描いた後、帰路に着くにはまだ早いので、もう一枚同じ通りの反対側から同カフェをメインにして描いてみた。先日1月17日、NHKの「小さな旅」という番組で黒江の漆器を紹介していたが、映像にこの構図も流れていたので、嬉しくなった。大きな桶は、漆を入れる器で、この風景には、往時を忍ぶ雰囲気が残っていた。
描き終えて :  残念な天候の中で4枚描いたが、仕上げは全部帰ってからになった。雨と寒さには勝てなかった。


海南市 黒江 漆器店の町並あたり    2020.12.17   【28×39cm】   アルシュ細目   



この日は、友人たちと海南市黒江を訪れた。室町時代から紀州漆器の産地として栄えたところ。午前中は、小雨のやまない中で2枚描いた。この通りは、左手が築220年の漆器店、その奥のお店は、江戸末期の漆職人の家をリノベーションした古民家カフェなどが並ぶ。いい雰囲気だったので、このカフェで昼食にして暖を取った。午後は、このお店の前の通りを描くことにし、天候の回復を願ったが、途中でまた時雨れてきた。半分以上着彩していたが、寒さも増し乾きが思うようにいかないので、諦めることにした
描き終えて :  寒さと雨にも負けないで描いてみたが、この時期のスケッチの限界を感じた。


海南市 黒江 のこぎり歯状の家並あたり     2020.12.17   【28×39cm】  アルシュ細目   



この日は、友人たちと海南市黒江を訪れた。室町時代から紀州漆器の産地として栄えたところ。黒江の家並は独特な形状で、江戸時代に黒江の入江を埋め立ててできた平行四辺形の宅地に家を建てたため、家の前に小さな三角形の空き地が残っている。これを「のこぎり歯状の家並」と言い、ここも左の家並はその形状が伺える。
描き始めると降り出して、傘を片手に不自由なスケッチに悩まされた。右手の土壁には年輪を感じさせられる町並だった。
描き終えて :  住んでいない家も多いが、手つかずで残っていて感動した。これも仕上げは帰ってからにした。


海南市 黒江 中言神社から     2020.12.17    【28×39cm】     アルシュ細目   



この日は、友人たちと一度来てみたいと思っていた海南市黒江を訪れた。室町時代から紀州漆器の産地として栄えたところで、職人の町として作られた家並が点在し、迷路の様な路地裏もある。ここは、高台に位置する中言(なかごと)神社。境内には、紀州名水のひとつ「黒牛の水」が沸いている。一枚目は、同神社の鳥居あたりから見下ろして描いてみた。大阪は晴れていたのに、ここは予報通り時雨れて、降ったりやんだりの残念な天候。傘をさしての辛いスケッチになった。
描き終えて :  ひなびた味わいのある風景が好きなので、描いたが、仕上げは帰ってからにした。


和歌山県有田郡 湯浅町 大仙堀あたり  2018.4.10    【29×38cm】     アルシュ 細目   



この日は、「醤油発祥の町 湯浅」を訪れ、重要伝統的建造物群保存地区あたりを中心にした。午後も北町通りで描いた後、最後に大仙堀あたりに来てみた。
ここは、昔内港になっていて醤油の原材料や商品を積み下ろしたところで、堀に建つ醤油蔵の風景が独特だった。
ここで偶然にも寺田みのるさんに出会った。2泊3日のスケッチ旅行の最終地として来られたようで、皆さんとご一緒に描かせていただき、大変有意義な時間を過ごした。
描き終えて : 以前にも描いたが、今回は、その場の空気感を大事にしてみた。


和歌山県有田郡 湯浅町 北町通りの町並その3  2018.4.10    【29×38cm】     アルシュ 細目   



この日は、「醤油発祥の町 湯浅」を訪れ、重要伝統的建造物群保存地区の北町通りあたりを中心にした。昼食は同通りにあって江戸後期の民家を改装した趣のある「北町茶屋いっぷく」で休息を兼ねた。午後もやっぱりこの界隈を描くことにし、この絵は、同通りの東の端まで行って通りを見通したところ。右手は魚屋で湯浅名物の美味しそうな焼きサバが並んでいた。その奥は昼食をいただいたお店あたり。ここからの構図も風情があって嬉しくなった。
描き終えて : 同系色の着彩になってしまい、ポイントがはっきりしないなと感じている。


和歌山県有田郡 湯浅町 北町通りの町並その2  2018.4.10    【29×38cm】     アルシュ 細目   



この日は、「醤油発祥の町 湯浅」を訪れた。重要伝統的建造物群保存地区の北町通りあたりで1枚描いた後、もう少し西に行ったところの醤油蔵を描くことにした。
左は職人蔵で醤油醸造用具が展示されていて町指定文化財である。ここからの風景は、醤油の町の歴史的な佇まいがそのまま残っていて趣を感じた。
描き終えて : 現場ではここまで陰影を付けることが出来なかったので、帰ってから補足した。


和歌山県有田郡 湯浅町 北町通りの町並  2018.4.10    【29×38cm】       アルシュ 細目   



この日は、絵游会のメンバーと春の青春18きっぷで「醤油発祥の町 湯浅」を訪れた。JR湯浅駅に10時半到着、早速重要伝統的建造物群保存地区あたりへ。10年ぶりの訪問、素晴らしい町並を散策しながら構図を探す。結局以前にも描いた北町通りを中心にした。
ここは、左手が江戸後期建築の金山寺味噌のお店、レトロなポストもポイントになった。
晴天に恵まれ清々しい。観光客もポツポツ増えてきた。
描き終えて : お気に入りの構図なんだけど、結構紙面のレイアウトが難しいなあと感じた。


和歌山県  高野山 金剛峯寺その2   2017.8.22    【38×57cm】       アルシュ 細目   



友人たちと避暑を兼ねて高野山スケッチ
金剛峯寺の境内で1枚描き移動して別の建物も描こうかと思ったが、時間の都合上反対側からもう1枚描くことにした。友人たちも左のベンチで描いていたが、その姿を上手く表現は出来ず。
金剛峯寺は、高野山真言宗の総本山で、全国3600の末寺の宗務を司っているようだ。
参拝者だけではなく、ここにも外国からの訪問客があった。


和歌山県  高野山 金剛峯寺   2017.8.22    【38×57cm】       アルシュ 細目   



友人たちと避暑を兼ねて高野山スケッチ
暑さをしのぐことを目的に高野山へ。枚方から3時間余り、まずは山内路線バスで奥之院まで20分。戦国大名などの墓石は圧巻、参拝者や観光客も多く参道で描くには邪魔になりそうなので、断念して散策だけに。いつもより早出のため昼食を取り、午後は金剛峯寺まで戻った。
約900mの高峰、25℃くらいでも湿度が少し高かった。寺社仏閣は曲線が多く難しい。単調な構図の絵になった。


和歌山県有田郡 湯浅町 北町 麹資料館あたり  2008.1.26  【24×33cm】


初めての湯浅で、感動し、もう少しメイン通りの北町を散策。
ここは、麹資料館の前あたり、ちょうど通りが曲がり絵になる構図。
友人の帰省に便乗しての訪問だったが、5時間くらいの間に歴史のある町並みを肌で感じることが出来て、次回の訪問の下調べにもなって最高だった。

和歌山県有田郡 湯浅町 北町 赤いポスト  2008.1.26  【24×33cm】 


「角長」の醤油蔵あたりを描いた後、もう少し北町通りを散策した。歴史のある古い町並が好きで描いているので、湯浅はそのまんまというか、最高のロケーション。
緩やかに曲がりくねった通り、左手は「太田久助吟製」という味噌屋さん。本当にいい感じ。陽だまりの中で楽しくスケッチできた。

有田郡湯浅町 北町 角長職人蔵あたり  2008.1.26 【19×24cm】 


湯浅町は、熊野三山へと続く熊野古道の宿場町で、2006年、全国初の醤油の醸造町として、重要伝統的建造物群保存地区に選定された。右側は、醤油の老舗「角長」、向かいに醤油資料館の「職員蔵」。ここ北町通りは、歴史を感じる情緒たっぷりの町並。1月なのに暖かい日差しの中で描いたことを覚えている。

この頃は、2Bか3Bの鉛筆を使っていたが、最近は、8Bだけを絶えず10数本削って持ち歩く。8Bは、油成分も多く粘りもあり、また黒く墨色っぽい感じ。
愛用しているのは、青い鉛筆「STAEDTLER(ステッドラー) MADE IN GERMANY(ドイツ製) 8B」。機会があれば、試されてはいかがでしょうか。

有田郡湯浅町 大仙掘 2008.1.26  【24.5×33.5cm】


中世にさかのぼる醤油醸造発祥地であり、近世以降は、有田地方の政治経済の中心であったようだ。醤油と金山時味噌のほか、漁業も盛んである。
ここ大仙堀は、内港であり、江戸時代の築造で今も醤油蔵の建物が並んで昔の面影を残している。
いなかに所用で行く友人の車に乗せていただき、その上、ご案内までしていただき、初めての湯浅の古い町並に感動した。


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